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もう一本 [as usual]

おー、みんな、久しぶり。


あれ?ちょっと太ったか?


そやなあ。学生時代と違って運動不足やからなあ。


そういや、お前、家買ったんやって?


そやねん。子供がデカなってきたから子供部屋必要かなあって。


お、すっかりパパの発言やな。


ほんまやな。合コンキングやったのに(笑)


いやいやいや。子供できたら誰でもそうなるって。






久しぶりに集まった友人を見渡してみる。

なるほど。やはりみんな歳をとった。

確かに誰がリーダーになるでもなく、

それでいて料理担当、ナビ担当、

運転担当、会計担当など個人にあてられた役割は

今更何も言わなくても身に染み付いているらしく、

それぞれ自分勝手に振舞っているようでいて

無駄なく適材適所に配置されてゆく。

この辺は、かつて大学時代の四年間、

膨大な時間を共に過ごし

黄金の記憶を互いの脳裏に刻み込んできた集団ではある。

しかし、額が広くなってきた者、目元に深く皺が刻まれた者、

体はそうでもないが腹だけが目立ち始めた者、

白髪がちらほらと生え始めた者。

内面の友情は変わることなくむしろ強固なものになろうとも

外見の老いは生物である以上避けられないらしい。

もちろんかく言う俺も例外ではない。



生きるということは歳をとるということである。

我々は生を受けた時点から避けがたい運命として死に向かって歩を進めている。

20歳で没するものもあれば、90歳まで生きるものもいる。

年代によって死の蓋然性が異なるだけで

どれだけ科学が発展し、人類の知識が神の領域に肉薄しようとも

命の期限は一世紀を少し越えた時点で切れる。

福岡伸一曰く、生きるとは、自然の摂理に従って増大し続けるエントロピーを

無理やりに押さえ込もうと動的平衡の状態に据えること、らしい。

であれば、老いるのは仕方ない。






最近髪が薄くなってきてさあ。

俺なんて10キロも太ったで。

結構結構。

健やかな人生を送りたいとは思うが、俺は神になりたいとは思わない。

宇宙の基本法則である以上、どうあってもエントロピーは増大するのだ。

神になるために多大なる労力を浪費するくらいならば、

良き友人を得ることに労力を払おうではないか。

久方ぶりの再会にて、俺らも老けたなあ、などと軽口をたたきつつ

気の置けない友と共有する空間に身を委ねられるのも

俺が所詮人間だからなのである。









で、結局、今日僕が何を言いたかったのか、というと、

久しぶりの再会は良きこと哉。ということです。




ということで、
















IMG_0190.jpg

二十数年ぶりに買ったガリガリ君、当たりました。




めっちゃうれしいじゃないですか。

懐かしさのあまり買ったら当たりですよ?

これはもう交換しに行くしかないでしょ。






ただ、ひとつ問題がある。

このガリガリ君、駅前のコンビニで買ったのだが、

34歳のおっさんが満面の笑みで

「当たったぁ」

と棒っ切れを店員さんに差し出しても

警察には捕まらないのか?

それが少々心配ではある。


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moonrabbit

めっさ全然大丈ヴィ!!
当たりを持ってスキップしながらお店に入りましょう。d( ̄  ̄;)

オチ前の文章、めっちゃお上手。
「ハイそれまでヨ」的な展開に涙しました。w
http://www.youtube.com/watch?v=5kL_Pcou2KA
by moonrabbit (2009-10-01 16:40) 

アキオ

がはは、、だいじょぶだいじょぶ。
ネタになるしw
by アキオ (2009-10-03 02:09) 

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